小説出版①電子書籍で出版した理由

1.出版のきっかけ

音楽家の他になりたかったものが昔からあって、それは小説家でした。自分の本を出版することがやっと叶った2019年の7月。

Amazon電子書籍で「イーハトーブのカクテルをどうぞ」というファンタジー小説を「星詠エマ」というペンネームで出版しました。

実際にやってみると、作業途中で色んな問題が起きたり、初めての事だらけて気付いた点も多かったので、現時点で覚えている限り、ここに記録していきたいと思います。

※あくまでも自分の体験の記録なので、必要最低限の参考になればと思います。

まず、私はなぜ小説家を諦め、趣味で小説を書いている程度だったのかといえば、自分の作品を世に出すためのハードルの高さでした。

そう言ったらシンガーソングライターだって同じですが、近年までは、出版するとなったら、出版社に認められて出版に漕ぎつけるか、新人賞を取るか、多額の費用をかけて自費出版するか。

などなど、そもそも出版できるまでの色んな大変さから、「こっちは趣味でいいや」という考えに至っていたのだと思います。
そうして小説の投稿サイトなどで時々作品を発表して何年か後、見つけたのがAmazon出版でした。電子書籍として本を出版する電子出版です。

2. Amazon出版のメリット・デメリット

メリット1:費用をかけずに出版出来て売上も作れる

まず魅力的だったのが、自分で全ての作業さえ完了出来れば、一切の費用をかけず(表紙の絵を頼んだりとかそういうの以外)自分の本を出版出来ることでした。

そして、出版した本は全世界に配信されるので、世界中の人に作品を読んで貰えること、一定条件を満たせばそれなりの割合でロイヤリティー(マージン)が入ってくるのも良いなと思いました。

つまり、初期費用をほとんどかけずに自分の作品を出版出来てなおかつ、売上を立てる事もできるのです。印刷本では印刷代などがかかるのを考えると、最小コストで本の出版が可能になります。

メリット2:対応端末の幅が広い

Amazon出版で出版した書籍は、Amazon Kindleアプリで読めるようになるので、スマホ、パソコン、タブレット、どれでも読む事が出来ます。

専用の端末が必要なく、比較的誰でも気軽に読めるようになっています。専用端末を持たなくても手元にある端末を使って読める手軽さが良いですね。

メリット3:最低文字数の制限がなく、価格を自分で設定できる

出版する上での、最低文字数という制限がありません。まぁ趣味で書いてた小説だし、出版社に持ち込むにはちょっと文字数が少ないかも(出版社にもよりますが、自費出版を除いては10万字以上は書いてないとそもそも認めてもらえない場合が多いらしい)と思ったので、試しにここで出版してみようかなと思ってやってみました。

ちなみに私が出版した「イーハトーブのカクテルをどうぞ」は8万字前後です。

価格は最低で99円(税込)から設定できます。これは受け取るロイヤリティの設定にもよるので、詳しくは後述します。

メリット4:権利は著作者が保持出来て、いつでも内容が修正できる

出版するのは出版社ではなく自分自身なので、作品に対する権利は著作者が持つ事ができます。

また、印刷での出版と違い、一度出版した本を修正することも可能です。ただし、実際に改訂版をリリースしてみると、修正はそこまで手軽ではありませんでした。思ったよりもいくつか必要な手続きがあり、一度本を購入してくれた方に改訂版が届くようにするには更に作業を要したので、修正はしない前提で最初から完璧にしたものを出版した方が間違いないです。

改訂版のリリースについても後で書きます。

デメリット1:小説は売れにくい

デメリットを上げると、Amazon出版では小説はちょっと売れにくいという点があります。売れやすいのはノウハウ本や自己啓発書のようで、これは推測ですが、電子書籍をよく利用する層には効率を重視するビジネスパーソンが多いというのが一つの理由としてありそうです。

あと小説って、ゆっくり本をめくりながら楽しみたい人も多いからかなと思います。実際に、私が出版をした時も「紙の本だったら買う」という声が沢山ありました。

デメリット2:日本ではまだプリント本(印刷本)に対応していない

それなら、印刷の本も同時に発売したいですね。ところが、Amazon出版の場合、日本ではまだプリント本(印刷本)には対応していないようです。

海外では対応している国もあるようですが、日本在住だと今のところ印刷本は難しそうです。

まとめ

まず第一回では、ざっくりと電子出版がどんなものかを書きました。ほぼゼロコストで手軽に出版出来る反面、印刷本の様に売るのが多少難しいという一面もあるようです。次回はロイヤリティー(得られるマージン)について書いてみたいと思います。

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