「思いたがってしまう」と「思ってしまう」

「思ってしまう」ではなく「思いたがってしまう」にしたのはどうしてか。
という質問を受けたことがありました。

というのは。どういうことかを、解説します。
ます、「思いたがってしまう」という言葉がこちらの作品についてのことなので、
参考までにリンク張っておきます。
「君のヒマワリ」 実際の作品はこちら

君のヒマワリ

さて、該当の箇所を引用してみますね。
>君の世界は広すぎて 僕はきっとそこから見える 風景の一つに過ぎないけれど
>優しい光に包まれては 君が僕だけを見てると 無理矢理でも思いたがってしまうよ…

ここの歌詞について、なぜ「思ってしまう」ではなく「思いたがってしまう」なのか?と
ご質問をいただいたことがありました。

これはとても面白いご質問でした。
確かに、「思ってしまう」でも成り立つのかもしれないからですね。

そこで私は明確な答えを持っていました。
ただのニュアンスや、一字一句の違いではない意味があるのです。

まず、「思ってしまう」だとこうなります。
>君の世界は広すぎて 僕はきっとそこから見える 風景の一つに過ぎないけれど
>優しい光に包まれては 君が僕だけを見てると 無理矢理でも思ってしまうよ…

結論から言うと、「思ってしまう」になった場合、そこに居る主人公像は、
「ただの自意識過剰なイタイ人」になってしまうのです。
相手に意識されているのか、眼中にないと思われてるのかに関わらず、
自分は相手に思われていると思ってしまう。
これただのストーカーですね。相手からしたら多分迷惑ですね。
だから、この歌詞に於いて「思ってしまう」という言葉を使うと
「主人公がただのイタイ人で自己中な」台無しな世界観になってしまうわけです。
私はそんな歌を書いたんじゃない。

それを踏まえて「思いたがってしまう」とした場合はどうでしょうか。

「思いたがる」というのは、ひも解くと
「本当はそうじゃないと分かっている。分かっているけど、
分かった上でもなお、夢を見せて欲しい。相手には迷惑かもしれないけど、好きでいさせて欲しい」
という「健気な気持ち」が現れた言葉なのです。

この歌詞の原点になった経験でもありましたけど、私にだってありました、そんな経験が。
好きになった人に彼女がいたとか
相手は私を友達の一人としか思ってなかったとか
いろいろあるじゃないですか。

だから「分かっている」んですよね。
それでも「相手も自分を想ってくれてる」って「思いたがる」気持ちがある。
そんな歯がゆくて切なくて、でも割り切れない気持ち
それが「思いたがる」なんだと私は思っていて
この歌詞に書き留めたのもそういう健気さと切なさを表現したかった。
ということなのです。

以上、「思いたがる」論でした。

ライヴ告知
10月21日 カッツンハロウィンコスプレパーティ
会場;小田急相模原 T☆Rocks
OPEN:15:45  START:16:15
Charge:1500円+1ドリンク
出演
某音楽教室 在校生1名/はく/Atu/彩葉永華/ギャラクシーローバー/のこ/neeg/みらいあいこ/カッツン/~カッツンビンゴ大会~コスプレのお客様は1ドリンクサービス!
出演時間:18:00~

◆どう普通じゃないのかについて
その名の通り「コスプレ」です。自分の曲をやるのかやらないのか、どんなコスプレなのか。
ちなみに前回は「初音ミク」でした。

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